ナホトカ号重油流出事件とコロナ

2020-06-22 (月)(令和2年庚子)<旧暦 5 月 2 日> (赤口 丙申 一白水星) Paulina Paula 第 26 週 第 26064 日

 

1997年1月2日にロシア船籍のタンカー「ナホトカ」が日本海を航行中、荒波に耐へきれずに折損した。推定約6,240KLの重油日本海沿岸の各地に漂着し、約1000kmにわたる海岸線は真っ黒の重油で激しく汚染された。いっときはどうなることかと危ぶまれたが、この汚染を取り除くために全国からたくさんのボランティアが集まり、寒い海で回収を手伝った。そのお陰で割と短期間に事態は収拾した。この作業で命をなくした人もあったと記憶してゐる。重大事件であったのだが、今は人々の記憶から忘れ去られてゐるかもしれない。今思ひ返しても、この様な解決が可能であったのは日本といふ国の奇跡であったと思ふ。言ひ過ぎかもしれないが、他のどんな国でもこの様な解決は見られないのではないかといふ気がする。そして、今回のコロナ禍で、日本人の死亡者が少ないことと、この事件の解決の背後に潜むものとはどこかで共通したものがある様な気がする。ロシアといへば、ついこの前の5月下旬にノリリスクで大量のディーゼル燃料が流出し、北極海を汚染した。その後の情報はあまり報道されない様であるが気になるところである。また、極東の北極海で船舶型原発を設置してゐるが、これもまた、相当危なっかしい気がする。事故が起こらなければ良いがと切に思ふ。

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散歩の途中にポツリと雨が来たがそれ以上は降らなかった。