北極圏にもしのびよるミクロプラスチック

2019-08-30 (金)(令和元年己亥)<旧暦 8 月 1 日>(友引 己亥 四緑木星新月 Albert Albertina 第 35週 第 25768 日

 

人間が出したプラスチックゴミがミクロ粒子になって環境を汚染する。これはいま、世界的に問題になってゐる。主に海を汚染して、海の生きものたちの体内からプラスチックが検出されるニュースもよく見る。産業界ではプラスチック製ストローの使用をやめる会社もある様だが、あまり効果はないかもしれない。もし、効果があるとすれば、「プラスチックゴミを出さない様にしませう」といふ、市井の人々への呼びかけとしての効果はあるのかもしれない。汚染は海ばかりではなく、大気にも広がってゐる様である。ノルウエイのさらにうんと北方の北極海に Svalbard といふ島があるのだが、そこで空から降ってくる雪の中に含まれるプラスチックがどれほどあるかを研究者が調べた。1リットルの雪の中に 1760 の粒子が見つかったと Ny Teknik 8 月 29 日号に出てゐた。ヨーロッパ中央では平均 24600 の粒子が含まれるさうで、それに比べれば少ないのだが、遠い北極圏の空気まで汚染が広がってゐることは驚きである。粒子の大きさについては書いてなかったが、僕らが毎日呼吸する空気にもプラスチック微粒子が多分混ざってゐる。問題解決のために自分は何をすれば良いのか分からないが、散歩する時は道端のゴミを拾って、せめて身の回りだけでもゴミが拡散しない様にしたいと思ってゐる。地球を綺麗にできなければ人は幸せになれないと思ふ。

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雨のお陰か、 Nyköping 川の水量が戻った様にみえる。Kvarnbron の上で。