はやぶさ2の偉業

2019-02-23 (土)((未定)1 年己亥)<旧暦 1 月 19 日>(先勝 辛卯 七赤金星) Torsten Torun 第8週 第 25581 日

 

はやぶさ2が小惑星リュウグウ」に無事着陸して試料を採取することにも成功したとニュースで見た。日本の技術でその様な芸当ができるとは本当に驚きである。「頭の良い人がゐるんだな」とただ感嘆する。小惑星とは火星よりも遠い彼方にある。僕は子供の頃に、「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と惑星の名前を記憶したものであったが、最近の天文学では、冥王星は外されてゐる。冥王星とよく似た大きさの惑星群がいくつも見つかり、太陽系の一番外側にベルトを構成して Kuiper belt と呼ばれる軌道を回ってゐる。冥王星とよく似た惑星群は plutoider と呼ばれる。そのうんと内側にもうひとつ惑星群のベルトがあって、それは asteroid belt と呼ばれる。「リュウグウ」はこの asteroid beld の一構成員である。この asteroid belt の内側に火星、地球、金星、水星がある。これらは地球型惑星と呼ばれる。また、asteroid belt の外側には木星土星がある。巨大なガスでできた惑星であるので、地球型惑星とは区別され、木星型惑星と呼ばれる。「リュウグウ」はこの地球型惑星木星型惑星の境界に位置する天体であり、そこから持ち帰る試料には、宇宙の歴史の謎を解く鍵が隠されてゐるかもしれないと期待されてゐる。壮大な宇宙探検物語である。はやぶさ2が無事に地球に帰還することを祈りたい。

 

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早春の夕暮れ