ノーベルの日

2018-12-10 (月)(平成 30 年戊戌)<旧暦 11 月 4 日>(友引 丙子 四緑木星) Malin Malena Nobeldagen 第50週 第 25506 日

 

テレビでノーベル賞の授賞式の中継放送を見た。本庶先生は和服で出られてゐた。日本人のノーベル生理学医学賞の受賞者は5人目である。最初の受賞者は利根川博士で、1987 年のことであった。なぜ覚えてゐるかといふと、その年の秋に僕はスウェーデンに引っ越して、引っ越したらすぐに利根川博士受賞のニュースが流れたので覚えてゐる次第。本庶先生の和服のお姿は、日本の形が伝はって良かったと思ふ。ノーベル賞の会場は授賞式がコンサートホール、晩餐会が市庁舎に分かれる。ノーベル賞の100周年の時は Globen でやった様な記憶もある。今、新しいノーベルセンターの建設が進められてゐるが、完成すると、一つの会場で授賞式も晩餐会も開かれることになる。ノーベル博物館もそこへ引っ越し、ノーベル賞に関する事務的なことも全部そこで行はれることになると聞いてゐる。アルフレッド・ノーベルはダイナマイトの発明で財を築いたが、遺言によりノーベル賞基金になった。人類の繁栄やより良い社会を目指して賞が設けられたが、本当の人類の役に立つかどうかは、より長い時間のスパンで見なければ評価できないこともあるかしれない。それでも、ノーベルの志は高いと思ふ。現代の世界の大富豪たちはその財力を使ってどんな風に世の中を良くしてくれるのか、僕は楽しみにしてゐる。

 

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ノーベル賞晩餐会はストックホルム市庁舎で開かれるが、建物を設計したのは Ragnar Östberg。その建築家が設計した建物が Nyköping にもあって、これはその写真。