Valborgsm〓ssoafton

月 旧暦 3 月 15 日 大安 壬辰 五黄土星 満月 Mariana Valborgsmässoafton Konungens födelsedag V18 25283 日目

北欧では長い冬が終はって、今度は昼の長い明るい季節を迎へる。その喜びの特に大きい季節は 5月、6月である。その5月を迎へる前日の今日は、Valborgsmässoafton と呼ばれ、夕方になると、あちこちで火が焚かれる。僕らの住む区域とは町をはさんで反対側になるのだけれど、Oppebykyrkan といふ教会があって、例年、同居人と僕はそこへ行ってこの行事を見る。まづ、教会で午後7時からコンサートがある。一般の人々で、歌の好きな人たちが集まって歌を歌ふのだが、小さな子供から、青少年、中年からじいさんばあさんみたいな人たちまでが集まって春の歌を歌ふ。時々ソロも入る。フルートやコントラバスも伴奏として入る。壮観である。演出するリーダーは見に来てゐる人たちも歌に参加させる様に仕向けて、結構楽しい時間となる。僕はスウェーデンの歌は全く歌へないのだが、それでも雰囲気を楽しんだ。日本人も歌の好きな民族だと思ふけれども、どうかするとカラオケに走って、歌の好きな老若男女が一緒に歌を歌ふ機会は少ないのではないかなと思ったことだった。コンサートが済むと外に出て、子供達は手に手に松明を掲げて、Släbroberget といふ近くの丘へ行進する。この行列を Fackeltåg といふらしい。やがて、その丘に火 (majbrasan) が炊かれる。小さな町であるので、毎年、この行事を見に来ると、知ってゐる人に会ふことが多い。 今年は、昔の同僚の Stefan とその奥さん、娘さんに久しぶりに会った。