Valborgsm〓ssofirande

日 旧暦 4月5日 友引 丁亥 九紫火星 Mariana V17 24918 日目

スウェーデンに住む者にとって四月末日は嬉しい行事の日である。四月末と言っても外はまだまだ寒いのであるが、日を追って日脚はグングンと伸び、ここらで暗く長かった冬に別れを告げようといふ行事があるからだ。翌日はもう första maj。五月一日としか訳しようがないが(日本ではメーデーといふのか)、「ファースタ・マイ」といふ言葉の響きの中になんとも言へぬ「夏は来ぬ」の喜びが人々の間に共有されるのである。その前夜祭といふ意味でもあるのか、四月末日は夕方になって町の数カ所に焚き火が焚かれる。それを囲んで人々が集まり、キャンプファイヤー風のお祭りがある。夕方僕は同居人と一緒に Oppeby 教会へ行ってコーラスを聞いた。合唱隊には子供達も居る。その歌声も明るく聞こえた。それが済むと子供達は手に手に松明をかざしてちょっと離れた丘まで行進し、用意された枯れ木の山に火をつける。日没までにはまだ間があるのだが、水辺の夕影に炎が映えて、それは美しいひとときである。