Valborgsmässoafton

2022-04-30 (土)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 30 日>(友引 癸丑 二黒土星) Valborgsmässoafton Konungens födelsedag Mariana 第 17 週 第 26750 日

 

コロナのせいで2年間中止になってゐた Valborgsmässoafton のイベントが今年は大っぴらに開かれることになった。夜になってからスウェーデンのあちこちでキャンプファイヤーのように火をくべてこの日を祝ふのである。炎といふものは人の心をどこか掻き立てる作用があるのかもしれない。「星かげさやかに(一日の終はり)」といふ歌(フランス民謡)やペギー葉山の「学生時代」にもキャンプファイヤーが出てくる。「キャンプ」は夏の季語なので、今の季節に行はれるキャンプファイヤーは日本人としてはやや違和感がないでもないが、北欧の人にとっては長い冬が終はって、日脚がぐんぐん伸びて、いよいよ春たけなはとなるこの季節の到来をこのような形で喜ばないわけにはいかないのだと思ふ。夕方になって、同居人と一緒に近くのキャンプファイヤーを見に行った。大勢の人が集まった。着火の前に男声コーラスの歌声が響く。これまでは Oppeby へ行くことが多かったが、今年は Nyköpingshus へ行って夕暮れに燃える火を眺めた。

火の周りに大勢の人が集まった。