長い金曜日

金 旧暦 3月18日 友引 辛未 二黒土星 Tiburtius Långfredagen V15 24902 日目

春は日本で過ごす事が多いので、復活祭にスウェーデンに居るのは珍しい。今年は復活祭が 4 月にずれ込んだ事もあって、復活祭に間に合ふ様に戻って来たことになる。今日はキリストが十字架にかけられた金曜日である。あたりは雪景色となって、冬に逆戻りした。 しばらくして自分の町に戻った時、あるいは初めて新しい土地に入った時など、果たして自分はこの街からどのくらゐ嫌はれてるかなと思ふ事がある。それは必ずしも人と挨拶を交はす事ができたかどうかには依らなくて、草木の靡き方とか風のささやきとかに依る。結局それは、単にお天気の具合の感じ方であったり、自分のその時の気分の反映以外の何ものでもないのだが、僕の場合、そこに住むことの安心感は、最初に足を踏み入れた時のそんな感じ方からかなり影響を受けてしまふ。今日は少し疲れて何もしなかったが、静かで落ち着いた一日であった。