あてのない旅

月 旧暦 1月10日 仏滅 甲子 七赤金星 Dorotea Doris V6 24835 日目

こんな夢を見た。東京近郊のどこかから私鉄電車に乗って、ある町へ行かうとしてゐる。その町には今夜の宿が取ってある。今日中に着けば良い。時間はたっぷりある。今乗った電車は直接にはその町へ行かないのであるが、網の目の様に発達した鉄道網のことだから、遠回りになってもどこかで乗り換へれば良いかなと思って、そのまま座り続ける。ところがいつ迄乗っても乗換駅に着かない。大きな地図を広げて、自分の今居る場所を確かめる。遥か遠くまで来てしまった。目的地に行くには、結局出発点にまで戻らなければならないことが分かった。もう今日中には着かない。電車が丁度ある駅に止まったので、僕は急いで降りることにした。発車のベルが鳴ってゐるが、僕が降りようとする様子を見て、車掌はドアを手で抑へてくれた。まだ網棚にジャケットと帽子がある。それを取ろうとするのだが、引っかかってなかなか取れない。ホームのベルは鳴り続ける、、、。そこで目が覚めた。あの時電車を降りた方が良かったのか、そして出発点へ戻るべきであったのか、それともこのまま行き先の分からない旅を続けるべきであったのか、目が覚めてからも夢の余韻が残った。