身近な輸入税

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この頃はネットでものを買ふ機会が増えた。発注受注が共にスウェーデン国内ですめば、余分にかかる費用は送料だけですむ。ネット通販の業者からは毎日の様に、「今なら送料が無料です」みたいなメールを受ける。けれども、例へば日本から商品を送ってもらふ様にネットで購入すると、それに輸入のための税金がかかって、トータルでは商品代プラス送料プラス税金といふことになり、えらく高くついてしまふことが多い。このために僕は外国からネットでモノを買ふことを全くしない。自分で買ふ時ばかりでない。人から何かをいただく場合も、たとひそれが純粋な贈り物であっても、申告された郵便内容の価値に応じて、税金を取られることも時々ある。しかもそれが僕にはかなりの高額であるのだ。もちろん受取を拒否すれば税金を払はずに済むのだろうが、さうなればその品物は送ってくださった方に送り返されることになるだろうし、それでは申し訳ないから、やはりお金を払ってでも受け取ってしまふ。この様な傾向はこれから先、どの国でも増えるかもしれない。以前、高価な楽器を持って税関を通過しようとしたバイオリニストが、その名器を取り上げられてしまった事件もあったが、これから先、持ち物検査が自動化されて、その所有物に高価なものが検出されれば、それ相応のお金を払はなければ税関を通過できない、などの事態が起きないとは限らない。今は日本に入国する時に、携帯品申告書を出して、100万円を超える現金を所有してないことを申告するが、仮想通貨が発達し、キャッシュレスが進んだ昨今、そんな大金を身につけて旅行する人など、そもそも居ないのではないかと思ふ。お金がキャッシュレスになれば、移動する物品に税金をかける他に収入の道はないのかもしれない。