家事をして思ふこと

金 旧暦 10月5日 友引 庚寅 七赤金星 Sverker V44 24730 日目

家事は大げさな言ひ方をすれば生命を維持するための営みだ。それをしても給料にはならないが、きちんとそれをすると心が満たされる。報酬はお金ではなくて心の満足である。世の中では一億総活躍とか言って、人は誰も、ともかくも給料になる仕事につくことが求められるが、男も女も社会に出て働けば、家事が貧弱になるのではないだろうか。男だって家事をやろうと思へばできるが、いくら頑張ってもやはり女にはかなはない気がする。年老いた親が子供と一緒に暮らすことを選ぶ時、息子より娘と一緒の方を選ぶ人が多い。もしも将来、男の家事能力がうんと高くなれば、息子と一緒に暮らしたいと思ふ親が増えるのだろうか。そんな見込みはない様な気がする。給料として報酬を受ける仕事につくことよりも、心の満足のいく仕事につくことができて、それで生活していけるなら、そんな暮らしを選ぶ方が人間として幸せな気がする。