豊洲市場の「盛り土なし」事件

月 旧暦 8月19日 友引 甲辰 八白土星 敬老の日 Fredrika V38 24684 日目

豊洲市場の盛り土に関するニュースが毎日の様に新聞に載る。当初、土壌汚染対策に盛り土が必要であるとされてゐたのに、いつの間にか空洞になってゐるといふ事らしい。小池知事が就任してすぐ、日程的に見ると引越しまでもう残す日々も少ない、秒読みの土壇場まで来てゐるのに、築地からの移転に対して「待った」がかけられた。最初は僕もこれは新知事の張り切りすぎで、トップがそこまで現場をかき乱す必要もないのではないかと思ってゐたが、もし、「待った」がかけられなかったら今頃どうなってゐたのだろう。日本といふ国は納期至上主義で仕事が進められる傾向がある。やるべきことが決まってから丁寧にその工程と予算が決まるのではなく、はじめに予算と工程の枠が決められて、それに合はせる様に何をやるべきかが決まる様なところがあるのではないか。予算と工程の枠が決まるまでは議論など繰り返して悠長に長い時間をかけるくせに、一旦それが決まると、今度は「早くやれ!」と現場にものすごい圧力をかける。現場が無理をしなくても適正に仕事が進む様に前もって計らふのが管理の本来の仕事の筈だが、如何に無理をさせてでもやり遂げたかが手柄話になる様な雰囲気があるのではないか。これは汚職とはまた別の、日本人の根深いところにある遺伝的性質が、事件の背後にあるのではないかと、邪推だが、思ふ。