不戦の誓ひ

月 旧暦 8月9日 仏滅 庚子 三碧木星 敬老の日 上弦 Matteus V39 24330日目

安保法案が可決されたニュースはスウェーデンのニュースでもウエブ上で見ることができた。僕は強行採決のやり方には反対であるけれども、あの法案を通すことはある程度は日本のためにやむを得なかったのではないかと、内心で思ってゐる。といふのも、どんなに強硬に反対を唱へてゐる人も、もし、大災害に遭へば誰かに助けてもらはなければならないだらうし、もしも敵の襲来があった時には、世界平和のために日本に武力は要らない、そのために私はいまこそ犠牲になって本望だ、と覚悟できる人が何人ゐるかは甚だ疑問であるからだ。さうは言ひながら、やはり、不安はある。政府は戦争が起きない様にするためにあの法案があると主張するが、外国から見たら、日本は戦争への用意を整へつつある、としか受け取らないのではないか。まさか、日本が将来戦争を起こすことはないと、僕は信じるけれども、それは、まさか日本で原子炉のメルトダウンが起こることは無いと信じてゐたのに、福島の事故が起きてしまったことと、奇妙なアナロジーを成すのではないかと、そのことが不安になるのである。