少年法改正は必要か

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川崎市の中学生殺害事件が世の中を騒がせたが、年少者による犯罪が凶悪化してゐる。その現状を受けて、少年法の対象年齢を18歳に引き下げてはどうか等の案が出てゐる。しかし、僕はその案には反対である。年少者による犯罪が凶暴化するのにはそれなりの原因があってのことと思ふ。その原因が何であるかを良く分析しないで安易に法令を強化することで犯罪を無くさうとするのは、病気になった人がその原因を良く知らうともせずに無闇に薬を飲む態度に似てゐる。人間がオギャッと生を受けて18年の間にそこまで凶暴化されうるものなら、もし社会の人たちが慈しみの眼差しで子供達を見つめ、環境さへ整へてやれば、同じく別の18年の間に良い社会が実現するのではないかと思ふ。1990年代、2000年代、2010年代と過去を振り返れば、10年の年月のなんと速いことか。即効薬はないかもしれないが、たくさんの人たちが自分の身近でほんのちょっとしたことを意識するだけで社会が良くなる可能性は十分あるのではないかと思ふ。