大相撲九州場所

日 旧暦 閏9月17日 先勝 甲申 四緑木星 Teodor Teodora Fars dag V45 24015日目

相撲と言へば、昔は秋の季語とされてゐた。今では大相撲は年に六場所もあるので、「相撲」が季語として実際にどこまで有効であるのか分からない。四季に加へて「初場所」を入れても年に五場所あれば良いのではないかと思ふのだが、6、7週間の休みを挟んで2週間の本場所が巡って来る。この休みの間に地方巡業もあり、その間を縫って稽古もつけないといけないから、力士たちは大きな身体をゆったりと休ませる暇もなく、年中忙しいに違ひない。今日、大相撲九州場所が始まった。もう冬が近いので「冬場所」と言ってしまへば良いものを、さうは言はずに、地名を借りて「九州場所」と言ふ。ちなみに「夏場所」と言へば5月。これは爽やかで良い。暑い盛りの7月は「納涼場所」とでも呼べば良いのに、これも地名を借りて「名古屋場所」などと言ふ。それはともかく、大相撲は割と最近まで八百長問題とか一連の不祥事件の影響で人気が遠ざかってゐたが、今場所は初日から大入りとなった。関係各位の努力も大きかったのだらうが、かういふことは本来、人の努力で何とかなるものではなく、目には見えない大きなうねりの様な力に依って人気が出たり出なかったりするものだ。失敗して失意にあっても時を待てばまた晴れる日が来る事を人は信じるべきだし、そもそも周囲の評価や人気の浮沈に動じない覚悟で生きる事が大事だとも思ふ。ともあれ、今回の人気を支へたのは白鵬の優勝記録更新挑戦や新関脇逸ノ城への期待ではないかと思ふ。その逸ノ城は初日、横綱日馬富士と対戦したが敗れた。どの力士もしっかり頑張って欲しいと思ふ。