無為の日々

土 旧暦 閏9月9日 大安 丙子 三碧木星 Allhelgonadagen Alla helgons dag V44 24007日目

停年で仕事をしなくなってから早9ヶ月が過ぎた。ストレスの少ない暮らしをさせていただいて、今のところは身体の調子も悪く無い。そろそろ少しでも何か仕事をすべきではないのかと言ふ気持ちも無いでは無いが、なかなかその気になれない。と言ふのも、毎日あまりダラダラしてゐると言ふ感覚も無く、これはこれなりに新鮮で、妙な生活の張合ひがあって不足が無いからだ。若い時は自分のやってゐる仕事はきっとどこかで社会の為になってゐるに違ひないと信じて仕事をして来たつもりだが、本当にさうであったかどうかは分からない。むしろ、さういふ気持ちの陰に自分の生活を守りたい考へを無理に美化させてゐたかも分からない。自分の生活を守る事も無論大事な事であるし、悪い事ではないのだが、あまり社会の為とか、心のうちにその様な大きな気持ちを振りかざさない方が良いかも知れないとこの頃思ふ。それはしかし、自分の過去を否定する感情ともまた違ってゐる。をかしな使命感に捕はれてあくせくするよりも、無為の日々の方が今の自分には合ってゐる気がするのだ。