かきもちとクネッケブレード

火 旧暦 2月1日 友引 丁丑 二黒土星 新月 Viktoria Kronprinsessans namndag V11 23408日目

非常食といえども保存期限がある。一般に非常食はあまりおいしいものではないから期限が迫った時、非常時でもないのにそれを食べる気にはなかなかなれないかもしれない。食べ物をたくさん保存しておきながらその一部を毎日少しずつ食べて減った分だけをその都度補充していくのが良いのだと思う。スウェーデンにはクネッケブレードがあって、パリッとした薄いかたいパンのようなものだが、なかなかおいしい。僕はこれを非常食と考え、毎朝1枚食べることにしている。スウェーデン地震津波はないのだがどんな災害があるか分からないからこれをたくさん買っておいてくれと同居人に頼むのであるが、非常用保存食の量について同居人と僕には考え方にずれがあって、僕が思うほどの量がいつも保存されていない。共同生活をしてもこういうことをいちいち説明するのは難儀である。クネッケブレードの全形はLPレコードのような円盤でまん中に穴が開いている。昔はそれを竿に通して家庭で保存していたらしいが、今は食べやすい形に分割してお店で売られている。四角い形のものもある。日本にもかきもちなど昔はあったが、今は体裁の良いお菓子しか見かけなくなった。今でもあるのかな。かきもちなど非常用保存食に良いのではないかと思うが、昔の生活の知恵が時代と共に消えていくのはさびしい気がする。