iPadと万年筆

水 旧暦 4月24日 先負 乙巳 九紫火星 Aina Aino V24 23136日目

現代の筆記用具といえばボールペンが一般的である。あれは宅急便の送付表を書く時などに、重ねられた何枚かの伝票の一番下まで文字が判読できるように強い筆圧で文字を書くためにはボールペンが適しているということが普及の一因であると思う。そういうこともあって、僕たちは知らず知らずのうちに強く書くことを習慣づけられている。万年筆を使って書くと紙を押さえつけずにすらすらと書くことが出来るので僕は万年筆が好きである。だが高級万年筆を持つわけにはいかない。すぐに落とすことが分かっているからである。何年も前に古い家に帰った時、父の遺品の万年筆を見つけて、それ以来数年間は大事に使っていたのであるが、それもとうとう落としてしまった経験がある。それ以来万年筆は使っていなかったが、いつも万年筆を使いたいという思いはあった。最近文房具屋さんでそれほど高価ではないカジュアル万年筆を見つけたので買ってみた。それで日記を書いてみるとなかなか良い。iPadを持つ身で日記帳と万年筆も併せて持ち歩くというのがなんとも矛盾であるが、やはり僕には両方が必需品である。万年筆を買った僕は日記帳の明日という日の白いページを汚さないために栞として使う吸取紙も併せて買った。