平家物語を紙に鉛筆で写しとる

2020-05-09 (土)(令和2年庚子)<旧暦 4 月 17 日> (友引 壬子 七赤金星) Reidar Reidun Europadagen   第 19 週 第 26020 日

 

コロナウイルスのために毎日家に居る生活になってから、プールへは行かなくなったが、日課として増えたものもある。平家物語を紙に鉛筆で写しとることもそのひとつだ。間違へてばかりゐるので、インクやボールペン、墨筆を避けて無難に鉛筆で書くことにした。芯は 2B の 0,7mm。日課と言っても気分が乗らないと休む日もある。無理の無い様に一日200字程度を目標にして写しとる。写しとった後で何度か声に出して読んでみる。するとそれとなく意味も分かって来るものだ。そこが例へば源氏物語などと違ふところかなと思ふ。写経といふ手もあったのだが、いっそ日本の古典文学を写し取る作業も面白いのではと思って始めたのだ。この日課を始めたのは3月6日であった。祇園精舎から始まって、殿上闇討、鱸、禿髪、吾身榮花、と続いて今、祇王を写しとってゐるところである。どこまで続けられるかわからないが、この作業を通じてつくづく自分は日本人だなと思ふ様になった。もし、自筆で写しとった平家物語が完成すればそれもまた楽しいかなと思ふ。若い時に買った岩波書店の日本古典文學大系の平家物語上・下をスウェーデンに持って来てあったので、今頃になって日の目をみることになった。

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散歩のコースを今日は変へてみた