新学年は秋より春

日 旧暦9月27日 大安 辛亥 一白水星 Severin Sören 18e. tref. V42 22901日目

日本でも、新学年を9月から始めようという動きがある。東大がまずその先鞭をきるとかである。やむをえないのかもしれないが、僕は三つの理由で反対である。第一に、日本人にとって新学期といえば桜であり、新入生が出発する時に桜がなくては、心機が振るわなくなると思う。この損失は意外と大きい気がする、第二に、長い夏休みの後には1学期の続きがあるからこそ、夏休みにいくらかの緊張が残るのである。もし9月を新学期にすると、夏休みは本当にだらけてしまうのではないか。第三に、日本でも明治か大正時代に9月新学期にした時代があった。夏目漱石の「こころ」を読むと、鎌倉の海で先生に出会った夏の後、2週間ほどして新しい学年が始まることになっている。その制度がやはりうまく行かなかったから4月に変わったんだと思う。同じことをまたやらなくて良いのではないか。帰国子女の都合でいえば、半年ほどの準備期間があった方がむしろ良い場合も多いから、日本は新学期は4月のままで良いのじゃないかと思う。