合理と非合理の間

水 旧暦5月14日 赤口 辛丑 五黄土星 Margit, Margot V24 22771日目

この世に生きていくのに、合理的なものと非合理的なものとがぶつかり合う時、どの程度に折り合いをつけて生きていくかは、かなり重要なことではないかと思う。理屈で説明がつかないことを見聞すれば、一応疑ってかかるのが合理主義というものだ。だが、同時にまた合理主義では説明しきれないものがあることを認める自由も併せ持つべきだと思う。そうしてそれが行き過ぎてもまたいけない。例えば、地上のすべての地点はGPSの計測によって座標で一意的に表されるはずであるが、地図の無い町にすべりこむことがあるかもしれないと思う自由があっても良いと思う。偶然に起きることは数学的に記述できるかもしれないが、その偶然に意味があると考えることで救われることもある。イエス・キリストは数々の奇跡をあらわされたが、山上の垂訓だけあって奇跡が無ければ、宗教にならない気がするし、そのような宗教的背景の中から、初めて近代科学が生まれたということも事実だ。それは矛盾のように見えて矛盾ではないのだと思う。