家での休日

日 旧暦 9月3日 大安 癸巳 一白水星 Harry, Harriet Tacksägelsedagen V40 22523日目

雨がやむと日がさして明るい。もうこれで雨はあがったのかと安心して洗濯物を干すとしばらくしてまた雨になる。そんなことを今日は何度もくりかえした。午後にプールに行ったほかは一日中家に居た。家のあちこちに残っている古いものを少しだけ整理した。今はもう居ない父や母や祖母の使っていたものが出てきて、ほこりを払っては、ひとつずつ手にとって見る。何ということは無いのであるが、古い家の古いものを見るこういう時間が今の僕にはなんとも慰めである。一方で新しい社会の中で現代を生きながら、他方、家の中では古いものを保っていたいという、このふたつのことのちょうどバランスするところをさがしている。中を覗いてもみずに古いものをうち捨てて、新しい時代を生きることは僕には出来ない。古い殻に閉じこもったような生き方をして現代から取り残されるのも嫌だ。そんなことを思いながら整理をする。すると、長年誰にも使われなかった家に暖かな活気がよみがえって来るような気がした。そして僕に向かって少しずつ馴染みを見せてくれるような心もちがした。