古城まつり

日 旧暦 9月9日 大安 甲子 六白金星 上弦 Ingrid Inger Tacksägelsedagen V40 24704 日目

僕の故郷は城下町である。日本の都市は大抵、古くは城下町であったろうから、「城下町です」と言っても別段めづらしくもないが、それでも、「わが町には小さな天守閣があります。」と言へば、ちょっとめづらしいかもしれない。初代城主は柴田勝家の甥の柴田勝豊であったが、ご維新までの間に、青山氏、今村氏、本多氏、有馬氏など、城主が転々とした運命を辿ってゐる。小学校と家との間に天守閣があったので、子供の頃は、「おてんしゅ」は下校時の遊び場所でもあった。高校時代になると、梶光夫が「青春の城下町」を歌って、どの城下町がモデルであったのかは分からないが、その歌に親しみを覚えた記憶もある。今ではこの町に「古城まつり」が催される様になった。今日はその日であった。交通の不便な町で、最寄りのJRの「丸岡」駅からは 4km も離れてゐる。福井駅からバスで行くのが一番便利であるが、東京から来る場合は、羽田から小松まで飛んで、小松空港から福井行きのバスに乗り、35分後「丸岡インター」のバス停で下車するのが、一番近い。そこから、丸岡城まで約1km を歩くか、タクシーを利用すれば、時間的には最短のアクセスとなる。このルートは、旅行案内を見ても出てこないが、東京からは最短のルートである。