火星への旅の予備実験

木 旧暦 4月21日 赤口 甲申 六白金星 Ingemar Gudmar V22 22395日目

野口宇宙飛行士が宇宙から帰還した。宇宙での滞在日数は161日で若田さんより長く滞在したとのことである。ロシアの宇宙船「ソユーズ」で地球に帰って来た。ロシアの技術は高いのであろうが、何となくアメリカに比べて大丈夫なのだろうかとつい余計な心配をしてしまう。そういう先入観念を持ってしまうのはなぜだろうか。ともかくも野口さんは無事に帰ってくることが出来てよかった。これから地球の重力になれるための訓練が始まることであろう。それが昨日のニュースであるが、今日はその同じロシアで火星への旅行の予備実験が始まった。宇宙船と見立てた地上のカプセルの中に男たち6名が520日間にわたって閉じ込められる実験が始まったのである。520日間あれば火星まで往復できると言うことだろうか。今日のスウェーデン時間での正午にカプセルに蓋がされた。この実験に参加したのはロシア人が3名、フランス人が1名、イタリア人が1名、中国人が1名の計6名でいずれも男である。地上との交信は電子メールだけが許されて、それも40分遅れで届く。520日分の食事やトイレはどんな風になるのであるのだろうか。それだけ日数があれば漱石全集と芥川龍之介全集を全部そろえてもまだ足りないだろうけどそんなに持ち込めないだろうし、どうするのだろう。パックマンも許されないだろうな。でも何か面白そうな気もする。ひと月くらいならやってみたい人間も多いと思うが、日本でも滞在期間中誰にも会ってはいけない宿泊プラン1ヶ月コースを考えるホテルは現れないだろうか。