テレビの昨今

土 旧暦 6月4日 先負 辛未 二黒土星 Jakob V30 22082日目

日本では2年後の今頃にはアナログテレビ放送が終了しているはずである。昔のテレビは壊れていなくても使うことが出来なくなる。僕がまだ学生であったころ、世の中の電子回路技術は真空管からトランジスタに代わって行く時代であった。高度経済成長の時代に真空管は世の中から姿を消した。が、テレビの受像機は依然としてブラウン管を使っていて、あれは見ようによっては真空管と言えなくも無いから、真空管はそういう形で存続して来た。ところが最近はそのブラウン管も急速に姿を消し、薄型テレビに取って代わられる時代になった。アナログテレビ放送の終了はその動きに拍車をかけている。地上ディジタル放送を受信すればハイビジョン放送が視聴できたり、双方向性の通信が出来たりとか機能が豊富であるらしいが、「テレビは映れば良い、車は走れば良い」式思考の僕には付加価値が大きすぎる、消費者がどんなにシンプルなものを求めようとしても標準で複雑なものが付いて来てしまうのが現代の特徴である。一口に薄型テレビといっても普及しているタイプにはLCDプラズマテレビとがある。プラズマテレビは大型画面用ということからかもしれないが、あまり見かけないように思う。スウェーデンでも電気店のチラシ広告に載って来る薄型テレビは殆どがLCDである。動きの激しい画像などはプラズマテレビの方が勝っているらしいので、こちらがもう少し普及しても良いのではないかという気もする。