現場は大丈夫だろうか

日 旧暦 5月15日 先勝 癸未 五黄土星 Robert Robin Heliga trefaldighets dag V23 22033日目

最近、東京のマンション工事現場でクレーン落下事故があった。その2ヶ月ほど前にはクレーンが横倒しになり、道路をふさぐ事故があった。いずれも犠牲者を出している。何年か前には、プールの排水口に子供が吸い込まれる事件があった。クレーン船がクレーンの先を送電線に引っ掛けて首都圏が停電するという事故もあった。これらの事件をつないでみると、浮かび上がるのは、現場技術の未熟なものが重要な作業をしていることである。今の世に仕事が欲しいという人は多いかもしれないが、質の高い技能を有した労働者は少ないのではないだろうか。熟練労働者は定年を迎えて大量にやめていく。会社はやみくもに安い労働力を雇って仕事をさせようとしているのではないか。このような傾向の延長の上に航空機の保守業務などがあれば、遠からず航空機事故を起こすことにもなりかねない。少しのお金を節約しようとして事故を招けば、社会にとっても大きな損失になる。現場技術のレベルの維持はどの産業においても重要な課題である。自らは何の技能も持たずに注文をつけるのは心苦しいのであるが、若い人は流行の業種やその場限りの仕事に走るのではなく、一生というスパンでひとつの技能に秀でることを目標に持って仕事を選んで欲しいと思う。