ひょうたん島と山本五十六

水 旧暦 5月11日 先負 己卯 一白水星 Ingemar Gudmar V23 22029日目

高校時代、ひょっこりひょうたん島を良く見た。大統領ドン・ガバチョの「みなさーーん」という演説など懐かしいものである。井上ひさし山元護久作詞によるあのテーマソングも愛唱歌に近い。今でも口ずさむことがある。「苦しいことも あるだろさ 悲しいことも あるだろさ」と歌うのであるが、僕のシーンの中ではその後急に曲が変調して、画面が切り替わり、かつての連合艦隊司令長官山本五十六が登場するのである。僕は自分が軍国少年みたいなムードを持つのが嫌であったのだが、戦争の時代に人はどのように生きたかを見つめずに真の平和はありえないとも思う。ただ、今の日本は、かつての軍国少年から見てさえ、おかしな具合に右傾化しているのではないかと思える心配な一面もある。山本五十六の「男の修行」は次のように続く。

苦しいこともあるだろう

言いたいこともあるだろう

不満のこともあるだろう

腹のたつこともあるだろう

泣きたいこともあるだろう

これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である

大学教授殺人事件の犯人がもと教え子であったというニュースを何日か前に見た。このような世相を、あの時代の人たちはどのように見るであろうか。