高レベル放射性廃棄物の最終処分場

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スウェーデンで、高レベルの放射性廃棄物を最終的にどこに捨てるかという、かねてからの大きな懸案事項に、昨日、決着がついた。Forsmark 発電所近くの候補地が最終処分場と決定された。最後まで対立候補地であったのは Oskarshamn 発電所近辺である。結局は岩盤の性質が Forsmark の方がより安全であると評価されたことにより、最終候補地が決まった。技術的には4種類の保管方式が検討されたが、KBS-3 と呼ばれる方式が採用されることになった。深さ500メートルまでスパイラル状のトンネルでおりていったところに保管される。この工事は工事期間中はもちろん、完成してからも長期にわたって地域の産業に寄与するので、地元はこの決定を喜んでいる。来年さらに安全審査があり、2014年までに工事許可がおりる予定である。工事は2015年から2022年までかけて行い、この間250億クローネの建設費が見込まれる。2023年以降に実際の装荷が始まる。原子力発電所から出た使用済み燃料は、ほとぼりが冷めるまで中間処理場で数十年にわたって冷却されることになっている。そしてその後、最終処理場に埋められることになるのであるが、そろそろその最終処理場を建設しなければならない時期に来ているのである。

なお、争奪戦に敗れた方の町にも、関連産業を招致するなどの特典が与えられることになっている。