丸めの誤差

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スウェーデンの通貨はクローネである。EU諸国では広くユーロが使われているので、スウェーデンも足並みをそろえてユーロに移行しようではないかという提案も以前あったのであるが、何年か前の選挙の結果、クローネのままで行くと決まった。日本円の小数点以下に銭という単位があるように、クローネの下にはオーレがある。日本では日常の経済活動の中で銭が扱われることは無いと思うが、スウェーデンではまだオーレが実用単位として生きている。しかし、1オーレ硬貨というものは無く、何年か前まであった10オーレ硬貨も今は無く、最小の通用硬貨単位は50オーレである。買い物をすると、レシートには単価がオーレの単位まで表記されているが、その合計金額を支払う時は50オーレ単位に四捨五入される。それで単品単位で記帳してみると残高に丸めの誤差が生じることがある。今はもう慣れたが、スウェーデンに来てしばらくはこの丸めの誤差の存在に気づかなかった。通貨の最小単位の硬貨が無いということは不便である。日本でも、もし1円硬貨が廃止されたらちょっと不便になると思う。47円のものは45円になり、48円のものは50円になるというような感じを想像すると状況が分かりやすいだろうか。ところがこないだ、スーパーマーケットでカードで支払って見たら、オーレの単位が四捨五入なしで銀行口座から引かれていたのでちょっと驚いた。電子マネーの利点として、丸めの誤差を生じない、ということもあるのかと気づいたので、ブログに書いてみた。ただし、これは日本では利点と認識されることは無いだろう。