家具の配達騒動

金 旧暦7月15日 先負 丁亥 七赤金星 Stella Estelle V33 21737日目 15.5℃

平成20年の終戦記念日が来た。平成という年号を昭和に置き換えて63年前を追体験してみると、16年12月の真珠湾攻撃から20年8月の敗戦までの時の長さを実感できる。僕の生まれるのは今から3年半後かと思ったりもする。今日は仕事を休んで家にいた。メールだけをチェックして、時折、返事を書いた。家にいた最大の理由は、今日、新しい机や棚が届くからである。家に居て受け入れ態勢を整えなくてはならない。21年前、日本から運んできた机を今でも使っているのであるが、この間に電子計算機や印刷機などの電子機器が増えた。その都度、臨時に安い机を買い足したり、机と机の間にベニヤ板を渡して置き場所を作り、しのいできた。しかし、どうにもちぐはぐで仕事の能率も悪い。今更という気もするが、今年は思い切って机を新しくすることにしたのである。6月中旬に注文した品が今日届くのであるから、随分気を長くして待ったつもりであるが、家で待っていると電話がかかってきて、今日は配達できないから、来週まで待てと言う。怒ってはいけないと思いつつも、つい言い方が荒くなった。こういう時に上手に言葉を選んで交渉できないのがもどかしい。外国語の壁は厚い。向こうは夏休みで人手が無いのであるとか言い訳を言うのであるが、当日になって配達できないというのはおかしいだろう、こちらは会社を休んで待っているんだよ、組み立てのために部屋のコンクリート壁に穴を開けたりせねばならぬから、日曜日にはその工事に来てもらうように人を頼んであるんだ、今使っている机もどかしてしまって、家の中は足の踏み場も無いような状態になっているんだよ、小さな文房具の買い物であれば、1000円の品は単に1000円の価値のものであるが、大きな買い物をする時は、工程通りにことを運んでくれなければ、製品の値段以外にどんどんこちらの時間と費用がかかってくることくらい分かるだろう、とまあ、このようなことを思いつくまましゃべるのであるが、どこまで言えたかは分からない。興奮してしゃべりまくるものであるから感じは伝わったであろう。向こうは、俺にも言い分があるんだとか言って、ごたごたと言い訳を並べる。こういう時に切り札は金だと思って、もし、今日配達できないなら、支払いから、遅れた分の費用を差し引いた分しか支払わないからそのつもりでいろよ、と言ってやった。相手は少し考えさせてくれと言って電話を切った。結局、午後には品物が届いた。やれやれ、結局出来るのならなぜ初めからそんな風に出来ないんだよと思った。