広島原爆忌

旧暦6月24日 大安 壬申 四緑木星 Alfons, Inez 21363日目

8月6日は広島に原爆が落とされた日である。あれから62年が過ぎた。久間防衛大臣先の大戦で戦争の早期終結のために原爆が投下されたのはやむを得なかったと発言した。テレビも新聞もこのことを大きく取り上げ、世論はこれを糾弾し、防衛大臣は辞任に追いやられた。このことで僕が少し恐れているのは、誰も表向きには防衛大臣はけしからん発言をしたと、足の引っ張り合いも含めて、付和雷同に意見を述べているけれども、心の中には、あれはもう62年も前のことで、毎日の現実の生活の中で過ぎたことをいつまでもくちゃくちゃ言っていても仕方がないという思いもあるのではないか、ということだ。そうであればこそ、あのような問題発言がぽろりと出てきたりするのでないだろうか。過ぎ去ったことは今から変えられない事実である。しかし、それは仕方の無いことではない。もし過去が全て仕方のないことであるなら、人は歴史を学ぶ必要がない。原爆の痛みを体験した日本の国においてさえ、62年もたてばこのような有様であれば、原爆の体験の無い国の自爆覚悟のテロリストたちが核の脅威をどこまで真剣に考えているか疑問である。悪い想像をすれば恐ろしい世の中である。広島の平和記念式典での祈りが、本当にその声を必要とするところに届きますように。

ヒロシマと 片仮名で書く 悲しき夏