先日、日本の友達から連絡があって、小学校時代の同級生のひとりが亡くなったことを知った。この数年来、重い症状を抱へてゐたことは知ってゐたが、日々症状が悪化してたうとう亡くなったとのことである。そのような状況になってしまった時に、人はどんな風に希望の光を心に灯すことができるかなと思ふ。友だちとしてはどんな言葉で励ましてあげられるかなと思ふ。そばにゐて、祈ることしかできないのかもしれない。彼女と僕とはそんなに近い間柄ではないのだが、ともかくも小学校の6年間は同じクラスであった。努力家で、勉強が好きなのか、勉強ばかりしてゐる人であった。家が割と近所で、国神神社の境内に当時は土俵があったのだが、その周りでよく遊んだ記憶がある。同じ中学校に進学したけれどもクラスは別々になり、高校は違ふ高校へ行ったので、彼女の思ひ出は小学校時代だけのものだ。その後は全く別々でどんな人生であったのかお互ひに全く知らない。僕の方はスウェーデンにわたり、21世紀になってからはしばしば日本に出張で行ったので、故郷に帰ることもあった。驚いたことに、小学校時代の同級生が今でも時々集まって小さなクラス会のようなことをやってゐるらしいので、ある時僕も入れてもらった。みんなと会へば、気心のしれた人たちばかりであったから、楽しかった。その頃はまだ彼女は元気で、いつだったかみんなと一緒にカラオケに行ったこともある。それから年月が過ぎて次第に彼女は病状が進んだ。苦しいことの続いたその先にはきっと歓喜の時があるに違ひないと僕は信じてゐる。あの人もどうか彼の岸で新しい喜びをかみしめて欲しいと僕はそっと祈りたい気持ちでゐる。
