海の風景

2025-06-02 (月)(令和7年乙巳)<旧暦 5 月 7 日>(大安 壬寅 六白金星) Gun Gunnel 第 23 週 第 27874 日

 

「白い浜辺の松原に 波が寄せたり返したり」

「松原遠く消ゆるところ 白帆の影は浮かぶ」

「我は海の子 白波の騒ぐ磯部の松原に」

昔からの歌によまれた日本の海の風景とはこんなもので、僕の心にある日本の海もまたこんなイメージだ。白砂青松といふ言葉もある。海は世界中にあるし、どの国の海もそれぞれに美しいと思ふが、日本の海の浜辺に立って、何も思はずに、ただ波が寄せたり返したりするのを見るのは楽しい。地球上の様々な生き物の営みを思はせるように波は寄せたり返したりする。寄せてきてまた返っていくだけなら、初めから何もしなくて良いんぢゃないかと思ってはいけない。

スウェーデンに住んで恋しいと思ふもののひとつは、この波が寄せたり返したりといふ風景だ。スウェーデンでも西海岸の方へ行けばまた違った印象を受けるだらうが、東の海のバルト海はいつも鏡のように静かで、波が寄せもせず返しもしない。それが何か物足りないのである。最近はロシアの潜水艦が出没するとか、海底ケーブルが何者かによって切断されたみたいなニュースがあって、本当に興醒めだ。

もっとも日本の海も、最近は防潮堤などが延々と巡らされて、白砂青松などどこにもないのかもしれない。僕には小さい頃の思ひ出があるからその海のイメージが浮かぶのだが、現代の若い人たちには同じイメージがどこまで共有されるのかなと、少し申し訳ない気持ちになる。

Hägg といふ木かな?白い花が咲いた。Häggは日本語ではエゾノウワミズザクラといふらしい