2024-08-29 (木)(令和6年甲辰)<旧暦 7 月 26 日>(友引 乙丑 二黒土星) Hans Hampus 第 35 週 第 27592 日
台風10号はゆっくりした速さで九州を北上してゐる。その進路予想図はすっぽりと日本列島を覆ってゐる。何もそこまで正確に日本上空を通過しなくても良いものを、と思はれるほどに本土を目指して雨風を降らせてくるコースである。昔の台風ははるか南方で発生して、日本に接近するころには勢力を弱めたものだった。だが、最近の台風は発達しながら近づいてくるといふ。線状降水帯といふ、昔はなかった現象が頻繁に起きるようになって、雨の降り方も乱暴になった。「これまでに経験したこともないような」といふ言ひ方もよく聞かれる様になった。台風の現在位置からずっと離れた地域にも線状降水帯が発生するので、進路予想図だけでは防災の手がかりにならない。台風の進む速さは上空に張り出す気団同士の勢力の関係で決まるのだらうが、今回はとても遅い。それだけ被害が拡大する恐れがある。今年の二百十日は8月31日であるらしいが、台風にもココロがあって、その日には本土にゐなければまずいとでも思ってゐるのだらうか。まるでその時間調整をしてゐるみたいに歩みが鈍い。昔の台風は威勢よくやってきてサッと過ぎてくれた。そして過ぎた後にはいつも爽やかな秋の空があった。ケンカの後の仲直りのような感じがあった。その昔には「のわき」といふちょっと風雅な言葉もあった。昔の台風の方がまだ良かったなと思ふことがある。台風10号で日本に大きな被害が出ません様に。
