富士山書き初め2022

2022-01-12 (水)(令和4年壬寅)<旧暦 12 月 10 日>(先負 乙丑 二黒土星) Frideborg Fridolf 第 2 週 第 26642 日

 

夜中に目が覚めてトイレに立つ。布団に戻った時、そのまままた寝れば良いのだが、そこでスマホを取り出したりする。これが日課を狂はせる元凶であることは分かってゐるのだが、つい見てしまふ。昨夜は毎日新聞を見た。「富士山書き初め2022」の受賞作発表が目に入った。小一の受賞作「ふじ」と高三の受賞作「霊峰富士」を見たが、どちらも堂々とした書きっぷりで実に素晴らしい。日本の若い人たちがこんな字を書くのだと思ふと僕も元気が出た。日本で暮らしてゐた頃は、書道の作品にあまり興味がなかったのであるが、日本を離れて暮らしてみると、このようなコンクールがあることがとても価値あることのように思はれてくる。手で書いた文字が芸術になるとは何と素晴らしいことだろう。こちらの国でもクリスマスカードなどを手書きで丁寧な文字で書く人もあるが、日本の書道はまた格別と思ふ。また、今では印刷された文字に囲まれて生活するので、手書きの文字が新鮮に見える。僕の高校時代までは、国語のテストなどでは、先生の手書きのガリ版で刷った問題用紙が配られたものだった。僕は今でも高校1年生の時の担任の先生の文字を脳裏に浮かべることができる。手書きの文字は人に訴へるものを持ってゐるのだと思ふ。日本語は良いなと思ふ。「富士山書き初め2022」の受賞作発表を見て、そんなことまで思った。

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気温はプラスに転じて、路面は滑りやすくなった。