この世の出来事

2021-10-13 (水)(令和3年辛丑)<旧暦 9 月 8 日> (仏滅 甲午 九紫火星)上弦 Berit Birgit 第 41 週 第 26541 日

 

この世に宇宙があり、太陽系があり、地球がある。誰でも知ってゐることだ。しかし、それは自分がここに居るから「ある」と分かるのである。もし自分が消えてしまへば、宇宙も星も地球もない。もしあったとしてもそれを見つめる自分が居ないのだから無いも同然である。それでも歴史は残るのかもしれない。しかし、自分が消えればその歴史をひもとくことができない。この世の出来事といふものは、時間と空間の枠の中で自分とは無関係に外で起きてゐるように見えるけれども、感覚器官を介して自分のうちに投影され、結局は自分の内側でそのように起きるのだと思ふ。であるから、人の数だけ宇宙がある。「地球を汚したのは誰だ?」といふ問ひに「私ではありませんよ」とは答へられないと思ふ。自分に内在するイメージの地球をまづ綺麗にすれば、それはやがて外側にある実体を綺麗にすることに繋がると思ふ。だから、我が身の回りだけの小さな努力でもそれなりに意味はあるのだと思ふ。

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