白鵬の引退

2021-10-02 (土)(令和3年辛丑)<旧暦 8 月 26 日> (先負 癸未 二黒土星) Ludvig Love 第 39 週 第 26530 日

 

9月末に横綱白鵬が引退した。ひとつの時代が終はったかなといふ感じがする。僕が子供の頃は「巨人・大鵬・卵焼き」といふ言葉があって、当時の子供に人気のあったものを並べた流行語となった。白鵬の場合にはそのような言葉はなかったかもしれないが、数々の記録を残した大横綱であったことは確かである。ただ、相撲協会からはその横綱としての品格に苦言が呈されることもあった。7月場所であったか、千秋楽で照ノ富士に勝った直後にガッツポーズや雄叫びがあり、それも顰蹙を買った。相撲はプロレスではないので、日本の国技としてのあり方から疑問を呈されるのはよくわかる。これはひとり相撲の世界に限った問題ではなくて、日本といふ国が、全体として何かにつけて、ガッツポーズを無遠慮に取りたがるような風潮になってきてゐる気もする。でも、だからこそ白鵬に模範を示して欲しかったような気もする。日本の戦後の歴史を見ると、強い横綱が居る時代は政治的にも安定した時代で、強い横綱が不在の時には不安定であったような気もする。とすると、自民党の岸田新総裁が安定政権で居られるかどうかは、新横綱照ノ富士がどこまで強い横綱でゐられるかどうかで占はれることになる。

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今日も曇り空であった