歴代首相の記事

2021-10-03 (日)(令和3年辛丑)<旧暦 8 月 27 日> (仏滅 甲申 一白水星) Kanelbullens dag Evald Osvald 第 39 週 第 26531 日

 

日経電子版で「データとランキングで見る首相100代64人」といふ記事を見た。自民党の岸田総裁は4日の臨時国会で第100代の首相となる。64人目といふことである。歴代首相の一覧が記事になってゐた。その中で僕が一番心を動かされるのは、太平洋戦争を終戦に導いた鈴木貫太郎首相である。昭和天皇の信任も厚く、77歳といふ高齢で、陸軍の反対を押し切って日本の危機を救った首相である。アメリカのバイデン大統領も78歳で就任したから、その高齢は驚くに当たらないといふ人もあるかしれないが、本当に大変なことであると思ふ。 Wikipedia には次のように書かれてある。「8月6日の広島市への原子爆弾投下、9日のソ連対日参戦と長崎市への原子爆弾投下、15日の終戦に至る間、鈴木は77歳の老体を押して不眠不休に近い形で終戦工作に精力を尽くした。」この時のご苦労は、想像してみるしかないが、本当に頭がさがる。鈴木貫太郎が首相についたのは、敗戦も色濃くなった昭和20年4月7日であった。アメリカのルーズベルト大統領が脳卒中で死去する5日前のことである。その日の総理就任の表明も Wikipedia に出てゐたので転記する。「今日、私に大命が降下いたしました以上、私は私の最後のご奉公と考えますると同時に、まず私が一億国民諸君の真っ先に立って、死に花を咲かす。国民諸君は、私の屍を踏み越えて、国運の打開に邁進されることを確信いたしまして、謹んで拝受いたしたのであります。」この時に日本が抱へてゐた問題に、改めて思ひを致してしまった。

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雨が降って散歩にも出なかった