白鵬優勝32回で大鵬に並ぶ

日 旧暦 10月2日 大安 戊戌 八白土星 勤労感謝の日 Klemens Domsöndagen V47 24029日目

今場所の大相撲九州場所は特に面白かった。千秋楽の今日、白鵬鶴竜を制して見事32回目の優勝を果たした。昭和の大横綱大鵬に並ぶ堂々の記録である。6日目に高安に敗れ、全勝の鶴竜を1敗差で追ひかけた5日間ほどは精神的にも相当苦しかった日々ではなかったかと推察する。君が代斉唱で、感激のあまりむせぶ場面もあったが、無理もないと思ふ。あの曲を聞けば、日本人でなくとも感極まるものがある。さればこそ、それが戦争と云ふ局面で使はれるとその効果が危険なのである。インタビューでは、モンゴル語で感想を故郷の親族や同士に語りかける場面もあった。これもその心情がよく伝はって通訳なしでも言ってゐることが分かる。多くのファンの期待を裏切らずに連続して優勝することは本当に精神的にも大きな試練であったと思ふ。新関脇になった碧山、逸ノ城も共に8勝7敗で善戦した。 特に逸ノ城は強いばかりでなく、本人の意識しないところに純真さがあふれてゐて好感が持てる。さう思ふファンは多いと思ふので裏切らないでほしい。白鵬が強いのは本人の努力の大きさは無論であるが、実に良い名前をもらへたことも強さの秘密のひとつである。その意味では、逸ノ城にも、もう少し良い醜名をあげられないものかと思ふ。横綱になれるかどうかは、案外その辺にヒントがありさうな気がする。姓名判断を全く信じない僕だが、相撲の世界だけは話が別である。