梅干しの味

2020-11-08 (日)(令和2年庚子)<旧暦 9 月 23 日> (先勝 乙卯 六白金星)下弦 Vendela Fars Dag   第 45 週 第 26203 日

 

「おふくろの味」といふ言葉もあるが、子供の味覚は何歳で決まるのだろう。我が家の孫は半分日本人の血を引く。である以上は「梅干し」の味には親しんでほしい。さう思って、僕は家でおにぎりを作る時に、ほんのわづかばかりの梅干しのペーストを中に入れて握って持って行くことがあった。僕は孫が食べるところを注意して見てなかったのだが、どうも海苔を剥がし、梅干しを避けて食べてゐるらしいのだ。一番大切な部分を剥がしてしまふのである。由々しきことである。しかし、ここで怒ってはいけないと思ひ、じっと耐へた。こないだ、そんな話を聞いたものだから、なんだかバカバカしくなって、今日はファンオニを作って持って行った。感じの鋭い方には分かっていただけたと思ふが、ファンオニとはファンダメンタルおにぎりの略で、白いご飯に塩をふり、中に何も入れず、握っただけのものをいふ。もちろん、外側をノリで包むこともしない。圧倒的短時間でファンオニができた。で、それを持って行ったら、大いに美味しいと言ってくれて、海苔や梅干しを外す手間が省けて良くなった様な雰囲気なのだ。ここでバカバカしさは極大に達した。子供の味覚は4歳では出来上がってしまってゐることを知った。今から梅干しの taste を acquire してもらふのは難しいだろうか。

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今日も Stockholm へ行った