どこで間違へたか

2020-09-23 (水)(令和2年庚子)<旧暦 8 月 7 日> (友引 己巳 七赤金星) Tekla Tea   第 39 週 第 26157 日

 

「まさかそんなことが、自分の生きるこの時代に実際に起こるのか」といふことを、東日本大震災時の原発事故でも思ったし、コロナパンデミックでも思った。そんなに重大なことが、そんなに頻繁に起きるのはきっと自分の生き方が良くないからであると思ふ。また別な生き方をしてゐたならこんな目に合はなくてすんだ筈だとも思ふ。宇宙といふ広大無辺の空間があって、その容れ物の中に銀河があり太陽系があり、太陽があり地球がある、と感じるのはきっと間違ひなのだ。原発事故もコロナパンデミックも、自分と関係のないところで起こった事件だと見ることもきっと間違ひなのだ。「それは客観的事実だよ」と人がいふ時、その客観性とは何を拠り所としていふのかと問ひ返さずにはゐられない。正義を振りかざすことは僕の趣味ではないのだが、天の心に人間を懲らしめようといふ意図はないと信ずる。それでも人間が苦しむのは人間が間違ってゐるからに相違あるまい。ソクラテスは「よく生きよ」と言った。どうすればよく生きられるか考へたいと思ふ。

f:id:sveski:20200924060516j:plain

秋の夕暮れの散歩道