現代は末法か

2020-09-18 (金)(令和2年庚子)<旧暦 8 月 2 日> (先負 甲子 三碧木星) Orvar   第 38 週 第 26152 日

 

850年ほど前の京都の火事は大変であったかもしれないが、現代のカリフォルニアの山火事も大変である。東京都の4倍の面積の山林が消失したとニュースで見た。その影響で電力供給も綱渡りであるといふ。サンフランシスコの街も、山火事の煙で街全体が夕焼けの様になり、ここはまるで火星の様だと報じられた。どうしても僕らは対岸の火事の様に思ってしまふが、この危機は僕たちの生活の間近に忍び寄って来るものだと思ふ。もう後へは戻れない重大な危機のステップを一つづつ辿って来て、ある日気がつくと、いきなりもう、とんでもないところまで来てしまったことに愕然とするのではないかと恐れる。850年ほど前にも人々はこの世は末法であると考へた。が、国破れて山河あり。ともかくも歴史は繋がって来たので、いつの時代でも人間は悲観するものだといふ楽観的説明もあるかしれない。しかし、いつか本当に末法の時代が来てしまふかもしれない。それは意外に早いのかもしれない。人類が滅亡することはないと思ふけれども、このままいけば地上の人々に大きな苦難が待ち受けるのではないかと恐れる。どうすれば良いのかはわからない。末法であると思ふ人に未来があって、末法などではないと思ふ人は滅びる様な気もする。個人のレベルでなるべくゴミを出さない様に気をつけるばかりである。

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この空の色は山火事によるのではなく、夕焼けです。