ワクチンの開発は急ぎすぎではないか

2020-09-05 (土)(令和2年庚子)<旧暦 7 月 18 日> (赤口 辛亥 七赤金星) Adela Heidi   第 36 週 第 26139 日

 

「雪の花」といふ小説がある。吉村昭著。福井藩の町医・笠原良策の物語である。幕末の頃、日本で天然痘が流行して大変であった。笠原良策は西洋では種痘による予防法が成果をあげてゐることを知って、私財をなげうち、大変な努力をして種痘を越前福井藩にもたらした。藩主松平春嶽などは理解を示したのだが、わざわざ毒を植え付けられるといふ話を聞いて、多くの人たちの中には怖がって種痘を受けようとしないものもゐたといふ。それはわかる様な気もする。新型コロナのワクチンはまだ承認された訳でもないのに、製薬会社は生産を急いでゐる様に見受けられる。もし承認されなければどうなるのだろう。実用化されても、短期間の開発を信じて接種を受けて良いのかどうか、僕は迷ってしまふ。

f:id:sveski:20200906043553j:plain

この頃 Stockholm へ行くことがふえた。