秋の一日

金 旧暦 8月10 日 大安 己未 二黒土星 Mikael Mikaela V39 25070 日目

朝起きて、布団から抜け出るとひやりと寒く感じた。気温は 16 度である。朝のうちは曇ってゐたが、次第に日が差して午後は好天気に恵まれた。同居人は庭仕事が好きで、僕のあまり得意でないことをやってくれるので助かる。僕は4畳半の押入れの中を全部出して、布団を 2 階に運んで日に晒したりした。夕方にはそれをまた元に戻す。暑くもなく寒くもなく、庭仕事をするにも、布団干しや押入れ整理をするにも絶好の日和であった。座敷と廊下の間の簾戸をしまって、障子と入れ替へた。本当は障子紙の張り替へもしたいが、そこまではできない。季節感のある戸の入れ替へは、やり方に慣れてしまへば大した作業でもないと分かるが、整理の悪かった頃は、しまふ場所もなくその辺に立てかけておいたので、見栄へも悪かった。季節が来ても、戸を入れ替へることは何年もなかったが、昨年あたりからそれができる様になって、そんなことが僕には嬉しいのである。トイレが広いので、昨年古い本箱をそこへ持ち込んだ。その一番下の引き出しを整理したら、高校3年の時の生徒手帳が出て来た。不細工で頭の悪さうな雰囲気の田舎坊主の写真。出っ歯でメガネが斜めに光ってゐる。これがオレか、とため息が出た。女にモテるはずもないよなと妙に納得。今はブログなんか書いて偉さうな事ばかり言ってるが、これが自分の原点だと思ふと、恥ぢ入って自分が小さくなるのを感じた。