羽仁もと子案家計簿の費目

木 旧暦 11月24日 仏滅 戊寅 六白金星 Natanael Jonatan V51 24777 日目

我が家の家計は全て同居人が仕切ってゐる。その同居人は羽仁もと子案家計簿の信奉者である。コンピュータ上で家計簿をつける時の費目の分け方もその方式に則ってゐる。例へば、副食費、主食費、調味料費、光熱費、住居家具費など項目はたくさんあって仕分けするのも大変だろうと思ふ。全て同居人に任せてあるので、僕は何も口出しすることはないのだが、思ふところを書いてみたい。僕は月に一度、クレジットカードの支払内訳を自分の目で確かめることにしてゐる。一回毎の支払明細と家計簿の記録が一致すれば家計簿のそのセルの背景色を緑色にして検査が済んだことを示す様にしてゐる。家計簿へのつけ忘れがあればこの時に僕が追記する。ところが、あるお店での一回の支出が、家計簿上では数行の費目に分かれて記載されるので、それらの数行の合計金額とクレジット会社の明細の一回分が一致するかどうか計算しないといけない。ところが実際には、一致しないことが多い。すると僕は、その日の領収書を見て、合ふ様に修正する。すると同居人は「なんて細かいことをする嫌らしい人でせう」といふ様な顔をする。僕に言はせれば、「費目分けなどせずに一回の支払を一行で書いてくれれば確認も楽なのに、わざわざ費目別に記載するそっちの方がよほど細かいのではないですか」と言ひたくなるのだ。費目の分け方には昭和の名残も感じられるので、大切にせねばなるまいと思ふ一方で、「食費」で一括すれば良いものを「副食費」、「主食費」、「調味料費」などに分けなければならない根拠が果たしてどこにあるか、僕にははっきり分からないのだ。僕がもし費目を分けるとすれば、次の様にしたいと思ってゐる。「コンビニ出費」「スーパー出費」「デパート出費」「ホームセンター出費」「書店・文具店系出費」「薬局系出費」「食堂系出費」「自販系出費」「交通系出費」「郵便局出費」「アマゾン出費」など、消費するお店別に費目を分けるのだ。自分のために買ふものも人にプレゼントするために買ふものと予算上は区別しない。薬局で食品を買ふことがあってもそれはそれで構はない。もし予算を決めるなら、消費するお店別に予算を決めるのだ。人生をシンプルにしたければどのお店の消費を止めれば良いかといふ発想もあろう。かうすれば、一回の領収書をそのまま一行の家計簿記録に照合させることができる。が、これは僕の独り言である。同居人には好きな様にやってもらひたいと思ってゐる。