夏至祭

土 旧暦 5月21日 先勝 戊寅 四緑木星 David Salomon Midsommardagen V25 24598 日目

スウェーデンではクリスマスと夏至祭には離れてゐる家族も集まったりすることが多い。普通の市民感覚ではクリスマスと夏至祭は年中行事の中でも一番大事な日で、日本で言へば、盆と正月がこれにあたる。この様な時期はアパートの共同洗濯場も使はずに静かにさせておくことが周囲の人々への配慮の様な雰囲気もある。町のお店も閉まってゐることが多いが、この頃は開いてゐるお店もよく見かける様になった。まだ仕事をしてゐた頃は、日本に出張に行っても、お客さんのところで、切羽詰まった状況であることが多いために、クリスマスだからこれで帰りますとは切り出せる状況ではなくて、御用納めが済んでから帰任することも多かった。スウェーデンの上司や同僚はクリスマスなのに帰って来ないのかいと眉をひそめるのだが、日本ではクリスマスより正月の方が大事なのだから、日本人である私はその様にさせてくださいと、よく頼んだものだった。今日の夏至祭には娘とその亭主が家に来た。同居人は夏の料理を作って待った。四人でそれを食べながらしばらくおしゃべりして二人は夕方帰って行った。男の両親へ行くか女の両親へ行くかはその年によってそれぞれだが、今日は家へ来てくれた。同じ時間を一緒に過ごすことの意味を考へて、感謝の一日であった。