はやぶさ2の成功を祈る

金 旧暦 10月23日 友引 甲寅 一白水星 Barbara Barbro V49 24394日目

はやぶさ2が地球に最接近した。地球をグルリと回りこむ時、その重力を利用して加速させてから遠ざかって行き、今度は小惑星「りゅうぐう」へ向かふのだと言ふ。何となくその加速のメカニズムの理屈は分かる気がするが、実際にそれを計画したり制御する人たちの努力や苦労はどんなものかと心底敬服する。

子供の頃、2点を結ぶのは直線で行くのが最短だと信じてゐた時に、地球から火星への最短軌道は曲線を描くと教はって、さうなのかと感心した思ひ出がある。

僕らの日常生活でも、何事につけ、一番の近道はちょっと見には迂遠なカーブを描く道であるかもしれない。いつも遠回りばかりしてゐる僕は、さう自分に言ひ聞かせて自分を慰めることにしてゐる。

話は飛んだが、はやぶさ2の無事に地球帰還できることを祈る。それは東京五輪も済んだ頃のことであるといふ。はやぶさ2が「りゅうぐう」から持ち帰った玉手箱を開けたとたんに、中から出てきたものは白煙だけであった、なんてことはきっと無いと思ひます。