Apollo 11

2019-09-04 (水)(令和元年己亥)<旧暦 8 月 6 日>(先勝 甲辰 八白土星)Gisela 第 36週 第 25773 日

 

Apollo 11 の映画を見た。同居人はその手の映画には興味がないかなと心配したのだが、誘ってみると急にウキウキし始めた。映画なら何でも良いらしい。家を出る直前にネットで切符を買ふと60席ほどの会場に観客は4人であった。ちょっと申し訳ない気もするが、実に贅沢に映画を見せていただいた。今年は人類が月に着陸して50年目である。その記念の映画であるが、アポロ計画は実に壮大なプロジェクトであったと、映画を見て今改めて思ふ。地球を出発する時のサターンV型ロケットの巨大な噴射は迫力満点であった。地球の周りを回る軌道に乗せる、月に向けて加速する、月の周りを回る軌道に乗せる、着陸船を切り離す、着陸船を降下、月に軟着陸させる、ニール・アームストロングエドウィン・オルドリンの二人が月面を歩く、着陸船に戻る、イーグルが月面から上昇する、月を周回するコロンビアで待機するのはマイケル・コリンズ、ドッキング、イーグルから司令船に移動して、イーグルを切り離す。月を周回する軌道を離れて加速して地球に向かふ。地球の大気圏内に突入、着水。簡単に並べてみるだけでも実にたくさんのクリティカル・ポイントがあり、それぞれで細心の注意が要る。それらを全て成功させて無事帰還したのは今見ても驚異だ。よくも50年も前にこれだけのことをやったものだと改めて感心した。月面着陸の記念すべき日は 1969年7月20日、出発から帰還まで9日間の宇宙の旅であった。この宇宙飛行士3人は同じ年に日本の文化勲章も受章してゐる。1961 年のケネディ大統領の演説「この60年代に月に人類を送る」といふ目標はアメリカの威信をかけて見事に達せられた。今では日本も、はやぶさ2を発射し、月よりもうんと遠いところまで出かけて行って華々しい成果を上げてゐるが、宇宙船に人を乗せるとなるとまた話は別かなと思ふ。今日はドキュメンタリー映画を見てえらく興奮した。

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映画館内のコリドールからは、大きな窓にフクロウのロゴ、それを通じて外が見える。