ヒマ人によるヒマの定義

木 旧暦 3月26日 仏滅 庚寅 三碧木星 Halvard Halvar Kristi himmelsfärds dag V20 24202日目

仕事もしないで毎日ブラブラ家に居るならきっと暇に違ひないと人は思ふだらうし、僕もまた一応はさうなのだが、実際に暮らしてみた実感から言ふと、身の回りを整へることに結構忙しい。暇とは何もすることがない状況を言ふのであるから、「暇ではありません」と訴へたがる自分が居る。それで生計を立てる何かがある訳でなくても忙しい状況はあり得る。だが、一方では人様に「毎日が忙しいよ」と言ふのは憚られる心持ちもしてゐる。「忙しくてやれなかったんだよ」と言ふ言ひ訳は、「それを僕は重要だと思ってないのだよ」と言ふ宣言に他ならない。「お暇ですか」と言ふ質問は「あなたは何をどう言ふ順序で重要だと思ってますか」と言ふ問ひかけなのだ。「毎日少しづつ何かをする」がモットーであるが、それがなかなかできない。「それに着手するならまとまった時間をかけて一気にやらないとできない」または「まとまった時間がないのなら着手してはいけない」ことがある。「跳ぶなら大きく跳べ、跳ばないなら一歩も出てはならない」ことがある。僕の場合、その様に時間をかけないとできない仕事が連続的に毎日あって、ひとつ済ませれば次のひとつが見えて来るので中期的な予定表を作成できない。これは終はりのない作業にも見える。いつの日か、「毎日少しづつ何かをする」だけの日々が来ると良いなと思ふ。その時、僕は胸を張って「ヒマです」と言へる筈だ。