選挙の師走

火 旧暦 10月11日 友引 丁未 八白土星 Beata Beatrice V49 24038日目

師走に入って、日本の年末の忙しさが、何となく伝はって来る気がする。師走が忙しいのはスウェーデンでも同じことで、ノーベル賞授賞式、ルシア祭、クリスマスなど、自分に直接関係はなくとも、世の行事が沢山控えてゐて、何となく空気が落ち着かない。そこへさらに Julbord など、忘年会にもやや近い雰囲気の食事会を楽しむ人も多い。しかし、日本の場合は今年は特別で、14日に衆議院選挙があり、これが忙しい師走を余計に忙しくしてゐる。地方によっては、例へば東京の両国や兵庫県赤穂市では義士祭と重なり、奈良ではマラソンと重なって、これらのイベントと選挙を両立させるのに市の職員が足りないとか、何日か前のニュースで見た。それぞれの現地の人たちは大変だらうと思ふ一方で、日本は何と平和な国であらうかとも思ふ。西アフリカなどエボラ熱で苦しむ国もあれば、シリアの様に難民が百万人単位で苦しむ国もある。国によっては、表向き選挙が行はれても、投票するなと圧力がかかる国もある。かう云ふ状況の中で、イベントと選挙の両立に人手不足で苦しむと言ふのは、平和の国の贅沢すぎる課題であると断ぜざるを得ない。選挙の結果がどうなるかは与り知らぬところではあるが、日本はいつまでもこの平和の国であり続けて欲しい。